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北海道テレビ放送株式会社

テレビ局の膨大な視聴データをリアルタイム分析

エニシアスと二人三脚でGoogle Cloud Platformのマネージド・サービスを利用し構築

北海道テレビ放送の三浦様は、膨大な放送アクセスログを分析するシステムの構築方法を検討されていました。課題となったのは、秒間10万件の急激なアクセス増加と、コストの問題。これを解決するために、今年2019年4月よりGoogle Cloud Platform (以下、GCP)を使ってサーバーレスのシステムをエニシアスと共に実現しました。この取り組みに対するお考えと苦労された点、将来の展望などをお伺いしました。

三浦様はどのような業務を担当されていますか?

所属部署(クロスメディア コミュニケーションセンター)の業務は2つあります。1つはウェブサイトの運営を行うこと。もうひとつはいわゆる “dボタン” を押すと出てくるデータ放送の情報発信です。そこから派生して、データ放送を営業に利用したりとか、SNSを使ったプロモーション、ウェブサイトのコミュニケーションデザインなど、マーケティング的なこともやっていたりします。ネットに関係することは大抵この部署でやっているかもしれません。最近では札幌雪祭りで、ドコモさんと組んで5Gデモ実験の動画配信サービスなどに関わりました。

あれこれやっているのですが、少人数の部署なのでなかなか手がまわらないですね。たとえばクラウドサーバーを「とりあえず動けばいい」というレベルであれば自分で組めても、実際に業務で使えるレベルとなると一人では厳しいので、エニシアスに依頼して一緒に取り組んでもらっています。

クラウドサービスに興味をもったきっかけを教えてください

もともと私が担当していたデータ放送での情報発信を自動化して省力化できてきたので、徐々にデータ放送以外の仕事もシフトして、少し先のことを考えるようになっていきました。その過程で社内サーバーに視聴データが蓄積されていることに気づいたんです。たとえばdボタンを押された回数とかですね。これができるならもっといろいろなデータを蓄積してマーケティングや営業に活かせないかと考えました。もっと具体的に言うと、視聴者の視聴状況を蓄積する「視聴データ」と、放送した番組を蓄積した「番組編成データ」を社内サーバーに蓄積していたのですが、これをなんとか有効活用したいと思ったんです。それでクラウドという選択肢がでてきました。

最初は自分たちでGCPの単体の機能を試験的に試したりして、こんな感じでできるのではないかと、ざっくりとした全体の構想をしていました。しかし24時間止まることなく自動的に動かすというところまでとなるとノウハウがないので、エニシアスに相談して一緒に考えてもらいました。

エニシアスに相談して良かった点は何でしょうか?

他メーカーだと相談があるときは、基本は営業がやってきて説明した後に、出てきた見積りの金額調整を行ったり、内容が上手く伝わっておらず再度説明したり、とにかく課題解決まで調整に時間を要し効率が悪いことがあります。それがエニシアスの場合は、エンジニアが直接現場に来てくれて一緒に画面を見て、その場で課題解決の為の方針が定まるように取組んでくれるので、非常に助かってます。課題解決までの時間も大幅に短縮できたので、他には無い良さだと感じてます。

実験的な試みのため、莫大なコストはかけられない。 スモールスタートで要件を満たす方法を模索した。

実際にどのような仕組みを目指したのでしょうか

視聴データは、視聴者がHTBのチャンネルを「見た/見てない」のデータなので、そのデータでは「どの番組を見た」まではわからないんです。なので、社内の基幹システムから番組のプレイリストを持ってきて、関連づける必要がありました。「番組編成データ」は独自の放送言語で書かれているのですが、それをクラウド内のデータベースに入れるための変換作業をしたり、分析用項目を洗い出すなどの作業を行いました。自分でできることはやって、より専門的なことはエニシアスへと作業分担をして進められたのは良かったですね。

Cloud Functionsは当時まだβ版だったと伺いましたが?

そうです。β版ではあったのですが、正式版のリリースを待っていても仕方ないので、積極的に取り入れようと考えました。他のベンダーさんだとβ版のプラットフォームをつかった構築なんて絶対にやってくれないと思うのですが、エニシアスは新しいことをやってみようという社風なのか、嫌な顔ひとつせず取り組んでもらえました。

一般的にもナレッジがないのでエニシアスからGoogleに問い合わせたり、機能改善を要求したりしてくれたのはとても助かりました。新しい機能を率先して使うというのは、Googleへのフィードバックを通してリクエストしたりもできるので、リスクもありますがメリットも大きいと思います。弊社は1秒間に数万アクセスがあるので、そういう事例はレアだしGoogleにとっても役に立つかもしれませんしね。

課題としてはやはりスパイクの問題が大きかったですか?

そうですね。徐々にアクセスが増えていくという感じではなく、秒単位で急激に1、2万のアクセスが増えてしまうので、それに対応するのはどうしたら良いかは、かなり悩みました。最初はAWSも検討したのですが、コストがネックになりました。また、徐々にアクセスが増えていくのであればVMインスタンスのオートスケール機能でもアクセスに応じて増やしていけるのですが、秒単位で数万の急激な増加に対応するには起動が間に合わないんです。GCPのCloud Functionsであれば、最初からインフラを用意されているので、急激な増加にも耐えられる。Cloud Functionsでなければならなかった理由はそこですね。

オンプレミスという選択はなかったのですか?

ピーク時のアクセス量が非常に多いので、それに合わせてオンプレミスのサーバーを立ててしまうと、メンテナンスコストがかかってしまいます。それもあってクラウドという選択肢しかありませでした。ただ、社内の実験的なプロジェクトなので最初は予算の確保が難しく、GCPの無料試用期間中にβ版で試して…という感じで、探り探り進めながら、社内の予算を増やしていきました。

その社内の予算獲得の際にも、エニシアスの担当者が北海道まで来て直接プロジェクトの目的やシステム構築の必要性を社内で説明してくれたんです。クラウドサーバーは「使った分だけの課金制」という料金体系なので、実際にどのくらいの費用がかかるかわからないという不安がありましたが、それもエニシアスが予測データを作ってクラウドの月額費用の目安を提示してくれたので、会社としても納得して予算を割くことができました。結果的に費用対効果の高いデータ分析システムを作れたので、助かりました。

三浦さんの中に最終的なゴールはあったのですか?

もちろん実現したいことは明確にあったのですが、どう実現するか最初はぼんやりしていました。とにかく既存のナレッジがありませんでしたので。きちんと仕様を固めて次にプログラミングで…という一般的な流れではなく、とにかく試しながらやってみようと。

実はいま現在も試行錯誤の途中で、精度の低い箇所を繰り返し改良しているんです。とにかく作ってみて、試して、検収して、うまくいかないところを直す、の繰り返しです。当初思い描いていたものにだいぶ近づいてきましたが、実際には、終わりのないプロジェクトかもしれませんね。

まだ完ぺきとは言えないが、 今後の放送業界にとって有意義なものにしていきたい。

取得されたデータは今後どのように活用されるご予定でしょうか?

やっと形になったばかりなので、まだ社内データとしては活用できていないんです。将来的には情報をタイムテーブル作りの指標にしたり、番組づくりのヒントにしていきたいと考えています。しかし本当の意味での実用レベルになるには、時間がかかるかもしれません。

たとえば日本ハムファイターズの試合の視聴率が30%くらいあったとします。番組中の視聴データを分析すると、攻撃のときは視聴率が上がって守備のときは下がる。さらに人気選手が打席に立つと急増する、ということがあります。これはビデオリサーチさんが提供している統計的な想定値ではなく実数のデータですので、より正確のように見えますよね。ですが、このシステムはインターネットに接続している世帯のデータしか取得できないので、視聴者層に偏りが出てしまうという問題点があります。つまり、どちらにしても完ぺきなデータではないという前提があるんです。

そういう根本的な問題点を加味すると、実質的に活用するためにはまだ時間がかかると思います。それでも、地方局として今からこうした取り組みを進めていくのは、放送業界の今後にとって、大きな意味があると考えています。

三浦様ご自身として今後取り組んでいきたいことなどありますか?

GCPユーザーの勉強会を札幌で継続的に開いていきたいですね。GCP利用者同士の知見を共有してお互いに向上しあえる土壌を北海道でも作っていきたいんです。エニシアスにはその中心的な存在でいてもらえたらと期待しています。

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